2006年05月02日

昆虫を撮る時の注意点

以前購入したPanasonic LUMIX DMC-FZ7で色々な昆虫の写真を撮ってみましたので、その注意点などを書いておきます。と言っても私はカメラに詳しいわけではないのでアテにしないで下さいね。

5cmマクロモード

一番良い撮り方は簡単です。マクロモードにして昆虫に5cmまで接近し、カメラを三脚などで固定し、昆虫が動いていないときを狙ってシャッターボタンを押すだけです。いやー簡単。
と言うのは簡単ですが、フィールドでこれを実現するのは簡単ではありません。5cmまで近づくのが困難な昆虫なんて山ほどいますし、動かなくとも風で揺れることもありますし、カメラを固定している間に逃げられることも多いです。

と言っても、マクロモード5cmはやっぱり強力ですので近寄れる相手にはこれを使いましょう。DMC-FZ7は手ブレ補正があるので、カメラをしっかり構えれば三脚がなくても結構いけます。昆虫がちょっと動いていたり、風で揺れていたりする場合は連射モード連射してマグレ当たりを狙いましょう。

5cmまで近づければ、体長は10mm位の蜘蛛もこんな感じです。

アシナガグモ科 オオシロカネグモ ♀
オオシロカネグモ

フォーカスは基本的にオートですが、この蜘蛛のように、昆虫が小さかったり細かったりする場合は、ピントが昆虫ではなく背景に合ってしまう事がよくあるので、そういったときはマニュアルフォーカスにして5cm先にピントを合わせ、カメラを昆虫の5cm付近まで近づけましょう。

1mテレマクロ

5cmまで近づけない場合に有効なのが、テレマクロです。マクロモードにして12倍ズーム(T端)にすると、テレマクロモードになります。このモードでは1m位の距離からピントが合います。このモードにして1m位の距離から撮影すると、大体10cm程度の距離から撮影した場合と同じ大きさになります。
11倍ではピントが合うのは2m位先になりますので、必ず12倍まで上げましょう。

下手な倍率で数十センチの距離から取るよりも、テレマクロモードで1mの距離から撮った方が綺麗に取れる場合が多いです。手ブレはそれなりに起こるので、連射と気合で抑えましょう。

テレマクロモードを使えば、1mまでしか近づけなくてもこんな感じで撮れます。

ジャノメチョウ科 ヒメウラナミジャノメ
ヒメウラナミジャノメ

AFモードはスポットにしましょう。スポットにしておくと、こういう場合に蝶にフォーカスが合わせられて便利です。

タテハチョウ科 キタテハ 戦い疲れて・・・
キタテハ

なお、テレマクロモードは1m以上でも使えます。
相手が蝶や蜂など逃げやすい昆虫の場合、1mまで近寄る前に逃げられてしまうことが良くあります。撮れる時に撮りましょう。とりあえず撮ってから近づけば良いのです。

3m位離れていてもこんな感じで撮れます。チャンスがあったら、まず撮りましょう。

スズメバチ科 スズメバチ ♀
スズメバチ

なお、春先に単独でうろつく巨大なスズメバチは、巣作りや子育てを控えた女王蜂です。言わば妊婦さんです。攻撃性は低いので、ちょっとだけなら近づいても平気でしょう。
でもさすがに5cmまで近づいて撮影するのは止めておきましょう。

スズメバチはさておき、昆虫を撮りたいとき、テレマクロモードは汎用性が高くて便利です。積極的に使っていきましょう。

トリミング

昆虫を相手にする場合、希望の構図で撮れない時が良くあります。例えば、もうちょっと近づいて撮りたかった思っても、相手は既に遠くに逃げ去っており、もう二度と撮れない、そんなときです。
そんなときは、なんとか撮れた写真をトリミングして、希望の構図を作ってしまいましょう。

トリミングを行うと画像はどんどん劣化していきますので、最初に撮影するときには記録画素数を最大の6Mにしておきましょう。
6Mにしておくと、トリミングしてもL版印刷に耐えられる写真になります。

試しにトリミングしてみましょう。上記のスズメバチですが、3mの距離から撮っただけあって、ちょっと小さい気がします。日本最凶の蜂らしさを出すさめ、トリミングして拡大してみましょう。

スズメバチ科 スズメバチ ♀
スズメバチ

ちょっと凶悪さが増した気がします。

デジタルズーム

デジタルズームも案外綺麗です。1m位の距離からテレマクロモードで光学12倍、デジタル4倍、計48倍で撮るとこんな感じになります。

ミツバチ科 ニホンミツバチ
ニホンミツバチ

さすがにくっきりとは行きませんが、L版印刷には耐えられそうです。

ちなみにデジタルズームで撮っても、画像サイズは変わりません。ファイルサイズも同じ位です。似たような処理をしているように見えるトリミングは画像のサイズは小さくなり、ファイルサイズも小さくなります。不思議ですねぇ。

まとめ

  • 可能ならば5cmの距離からマクロモードで撮影する。
  • 5cmマクロモード撮影が無理ならば1m以上離れてテレマクロモードで撮影する。
  • AFモードはスポット。
  • 連射は基本。
  • 記録画素数は6M。
  • トリミングとデジタルズームは有効なので活用すること。

以上、昆虫を撮る時の注意点でした。

投稿者 MASATO : 2006年05月02日 00:32 | トラックバック
コメント

ありがとうございました。
これから虫たちを、撮影しようと思っています。
参考になりました。

Posted by: ケン : 2011年06月08日 00:01
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