2006年05月31日

零細ソフトウェア作家が収益を得る方法(1)

今日は私のような零細ソフトウェア作家が収益を得る方法について、個人的な想いを色々語ってみたいと思います。
零細ソフトウェア作家いうのは、個人でたいしたことのないソフトウェアを開発し、それを公開している人のことです。

最初に、たいしたことのないソフトウェアで収益を得ることに対する是非についてですが、
たいしたことのないと言っても、そのソフトウェアを使って時間を有効活用している人や、ちょっとした楽しみを得ている人が多少なりともいるのであれば、
その時間や楽しみに対してお金を受け取っても良いのではないかと私は思っています。

でも今の現実の中でどうやって収益を得るか、というのは難しい話です。色々な方法はあると思いますが、これだ!と思える方法はありません。

収益を得るもっとも直接的な方法が、シェアウェアにする、という方法です。
優秀なソフトウェアでしたら、この方法で立派に収益を得られると思います。しかし、残念ながら、たいしたことのないソフトウェアではほとんど収益が得られません。
ユーザはそのソフトウェアを使わず、たんに他のフリーソフトを使うだけだからです。正直、1万円得られたらたいしたものでしょうね。
その上、シェアウェアにしたらユーザ数はなかなか増えないでしょう。大勢に使ってもらえないと私は幸せになりません。

シェアウェアにする、という方法の派生方法の一つとして、フル機能版をシェアウェアとして公開し、機能限定版をフリーソフトとして公開する、という方法があります。
でも私はユーザには私がベストだと思う構成、つまりフル機能版を使って欲しいのです。フル機能版を使ってもらえないと私は幸せになりません。
機能限定版を出すのはあまり好きではないです。それ以前にたいしたことのないソフトウェアをさらに機能限定しちゃったら誰が使うんでしょうね。

カンパウェアにする、という方法もあります。
お金を払わなくても機能制限はないけれど、気に入った人にはお金を払ってもらう、という方法です。
私は、この方法は、お金を払ったユーザになんらメリットがないのでちょっと気に入りません。お金を払ったらユーザは幸せになるべきだと思います。

広告を表示する、という方法もあります。
昔の東風荘やOpera無料版がこの方法を使っていたと思います(今は分かりません)。Jwordをバンドルするのもこの方法の一種ですね。
しかし、ユーザが広告を鬱陶しいと感じたらユーザは幸せになりません。広告がユーザの使い勝手を妨げているかと思うと私も幸せになりません。
デフォルトで広告OFFにできるのでしたら使っても良いのではないかと思いますけどね。

どこかの企業に売り飛ばす、という方法もあります。
これは金額は結構行くはずです。うまく行けば数百万単位になるかもしれませんね。元が取れるところまで行くかも知れません。
しかし、売ってしまうとあれこれとややこしい権利問題が発生する可能性があります。下手をすると今後自力で開発を継続することができなくなるかもしれません。これでは私は幸せになりません。
もっとも、それ以前に、たいしたことのないソフトウェアを買う企業はないでしょうが。

というわけで、私が良さそうと思う方法は今のところはないようです。
なんというか、私がとユーザが幸せになる方法が欲しいのですが、ないものですね。
なければ作ってしまえ!と言いたいところですが、残念ながら作れるほどの力はありません。
でもアイデアだけはあるので、それを説明したいと思います。

というところで以下次回。

投稿者 MASATO : 2006年05月31日 00:46 | トラックバック
コメント

たいしたソフトウェアの条件が先進性と利用者数であるならば
たいしたソフトウェアのトップは Windows 向けスパイウェアだと思う。

私の基準でたいしたソフトウェアの定義を決めるのならば
利用者をあまり制限しないソフトですね~

Perlはいいねぇ~

Posted by: 瞳子 : 2006年06月02日 09:42

どこまでがたいしたソフトウェアなのかは人によって違うと思いますが、
私はこんなソフトウェアがたいしたソフトウェアだと思っています。
Firefox、SoftEther、TMPGEnc、Subversion、などなど。
もちろんWindowsやLinuxもたいしたソフトウェアだと思います。Visual StudioやEclipseも。

Posted by: MASATO : 2006年06月01日 21:39

たいしたソフトウェアがどんなものなのかが非常に興味深いです。

それを使うことでちょっぴり幸せになれる人がいるのならば
たいしたことのないソフトウェアではないとわたしは思います。

Posted by: 瞳子 : 2006年06月01日 17:59
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