2010年04月07日

OpenGL で作るiPhone SDKゲームプログラミング

OpenGLで作るiPhone SDKゲームプログラミング という本を読みましたので感想を書いておきます。

本書は、数少ないiPhone SDKのOpenGL&ゲーム本です。 内容はOpenGL&ゲームに特化されていて、それ以外(UIKit等)の説明は省かれていることが多いです。 iPhone SDKを使ったことがない人は、別の書籍を読んでからの方が良いでしょう。

本書は、3Dの解説はおまけで、2Dの解説がメインです。 本書は全部で349ページありますが、3Dの解説が始まるのは309ページからで、 それまではずっと2Dです。

技術的な内容としては、 四角いポリゴンにテクスチャを張り付けて回転縮小透明化させつつたくさん表示するところまでやりますし、 当たり判定など2Dゲームに一般的に登場するものの解説もありますので、 簡単な2Dのゲームであればジャンル問わず作れるようになるでしょう。
しかしそれ以上はほとんど踏み込んでいないので、3Dゲームを作るのはちょっと大変そうです。 別途OpenGLの本を仕入れた方が良いでしょう。
しかしその分2Dの説明には力が入っているのではないかと思います。 3Dには魑魅魍魎が潜むので、最初に2Dをしっかり押さえておくというのは適切なやり方だと思います。

今まで2Dのアクションゲームやシューティングゲームを作ったことがあり、それをiPhoneやiPod touchへ移植してみたい方には勧めの一冊です。